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2011年11月21日
不動産売買仲介手数料の妙
不動産を売買したとき、不動産業者への仲介手数料(報酬)が発生しますが、
その計算方法について、
よくこんな質問をお客様から受けます。
( 物件価格の3% + 6万円 ) × 消費税5% = 報酬額
「仲介手数料、売買価格の3%、ぷらす6まんえんの消費税ってあるんですけど、、
プラス6万円って何ですか??」
と。
なるほど、そのご質問はごもっともです。
確かに、不動産という大きな買物をして、
ただでさえ登記費用や住宅ローン手数料など
付随してくる経費に対し、シビアになっているときに
プラス6万円という金額はいささか唐突のようにも思えます。
しかし、上記の計算方法は、速算式と呼ばれる計算式で、
その計算内容を、法定手数料にのっとってバラバラにして計算したとき、
不動産売買仲介手数料の妙(みょう)が見えてきます。
それでは、
なぜ不動産売買仲介手数料にはプラス6万円(金額によってはプラス2万円)
の数字が出てくるのか、
仮に1000万円の不動産を購入したときを例にして、検証してみたいと思います。
まず、下記が国が定める不動産を仲介したときの報酬額になります。
◎売買価格 ※カッコ( )内、手数料割合
・200万円以下・・・(5%)
・200万円超、400万円以下・・・(4%)
・400万円超・・・(3%)
仮に、1000万円の不動産を購入したという設定で、1000万円をバラバラにした計算(本来の計算の仕方)で算出してみます。
◎売買価格の内わけ × 手数料割合 × 消費税1.05
・1000万円の内の200万円 × 5% × 消費税1.05 = 105,000円
・1000万円の内の200万円超、400万円以下の200万円部分 × 4% × 消費税1.05 = 84,000円
・1000万円の内の400万円超、1000万円までの600万円部分 × 3% × 消費税1.05 = 189,000円
以上の金額を合計しますと、 105,000 + 84,000 + 189,000 = 378,000円 になります。
そして、次が速算式と呼ばれる、(売買価格の3%+6万円)×消費税1.05 での計算方法です。
・(1000万円 × 3% + 6万円) × 消費税1.05
= (30万円 + 6万円) × 消費税1.05 = 378,000円 で仲介手数料は同じになります。
つまり、物件価格が400万円を越えた場合は
全体を3%で計算すると、6万円の差額分が必ず生じるということなのです。
また、物件価格が200万円を超え、400万円以下になると、
全体を4%で計算し、2万円をプラスすれば差額分は埋まることになります。
以上、なかなかすぐには理解しがたい計算かもしれませんが、
いろいろな物件価格で試してみてはいかがでしょうか。^^
2011年11月21日 15:00